さいたま市の「木の家づくり」榊住建 

埼玉県さいたま市浦和区上木崎6-13-1  TEL:048-833-3151

設計室

安全な家・安心な家

地震に強い家

基礎

基礎の外周部は継ぎ目のないベタ基礎一体打ち工法としています。
街なかの工事現場を見ていると、多くの建物のベタ基礎は、床と立上り部分を別々に施工しているため、
継ぎ目があります。一体打ち工法では継ぎ目がないため、構造的に一体となります。

また、継ぎ目から入る湿気が鉄筋を腐食するリスクや、シロアリの侵入経路となるリスクも減ります。
高い施工技術を必要とする工法ですが、建物の耐久性を考えると非常に安心感の高い方式です。

構造

基本として、無垢構造材を使用しています。主要な柱梁の接合には構造金物を用い、木材の断面欠損を少なくして、柱と梁を堅固に結合しています。(構造計算の結果により、部分的に集成材やLVLを使用することがあります。)

床には厚い構造用パネルを張り、剛床としています。柱の外側には、透湿性の高いパネル(耐力壁)を施工します。
壁内結露など、建物の耐久性に関わるリスクを抑えるためです。

耐力壁

現在は、「モイス」を使用しています。耐力壁としての性能のほか、燃えない、腐らない、白アリの蝕害を受けない、透湿及び調湿性が高い、遮音性が高い(石膏ボード9.5㍉厚2枚分)など、非常に多機能で優れた材料です。
合板よりも耐久性に優れ、筋交を用いたときに生じる断熱材の欠損がない点も採用している理由の1つです。

設計

地震や暴風による建物の揺れに対して、適切なバランスと十分な耐力壁量が確保できるよう設計しています。一棟ずつ構造計算を行い、  <許容応力度計算による耐震等級3>が基本です。屋根面や床面の水平剛性も検討することで、より安全性の高い設計を行っています。

火に強い家

防火構造の大臣認定を受けている、火に強い壁構造を採用しています。 外壁の通気層は建物内につながっていないので、火が建物内部に回りにくい工法です。また、省令準耐火構造の建物とすることも可能です。(火災保険料が大幅に割安となります。)
省令準耐火としても柱・梁のあらわしが可能なJBN仕様にも対応できる資格を備えています。

腐りにくい、シロアリに強い家

床下の構造材は耐久性のある桧を使用しています。また、パッシブソーラーシステム等の利用により床下を換気し、湿度を十分に下げることでシロアリなどの害虫が住みづらい空間にしています。(この場合、基礎内断熱工法を用います。床下は、室内空気環境となります。)

また、前述の通り、基礎の外周部はベタ基礎一体打ちです。継ぎ目がないため、湿気やシロアリなどの害虫が侵入しにくい構造となっております。外壁についても前述のように、モイスはシロアリの好む成分を含まないため、耐力壁には劣化対策等級3(日本住宅性能表示基準)の防蟻処理が不要となっています。

県産材/国産材の利用

近くの山で育った木が、家に使われている…ほっとするし、うれしいね、という声がよく聞こえてきます。榊住建では、埼玉で育った木    をはじめとした国産の木材を中心に、構造材から内装材、家具に至るまで、無垢の木をたっぷりと使います。

その地域で育った木でつくられた家は、日本の気候や風土に適し、長持ちすると言われています。秩父や飯能の山や製材所などを見学するバスツアーを行っています。実際に、大黒柱に使う木の伐採も可能です。我が家の大黒柱となる木を切りに、ご家族で参加してみませんか?

また、三富地域(埼玉県西部)の森から採れるヤマザクラやコナラをカウンターなどに利用しています。                地域の森の循環につながる取り組みです。埼玉の山の空気を感じる旅に出掛けましょう!

健康な家・快適な家

自然素材の内装/外装

無垢の木と漆喰(天然素材で調合)を中心とする、自然素材を活かした「空気の健康な室内空間」をご提案しています。
土佐和紙やコルクタイルの使用もおすすめしています。

また、珪藻土等の既調合材料は、その成分が分かっていて、良いと判断できるものを選んで使っています。
そして、出来る限り材料の産地や工場を訪れて、目で確認し、生産者と顔の見える関係を築いています。

構造材を育てる山

益子林業さん

漆喰材料の工場

村樫石灰工業㈱さん

唐松端材を用いたパネル板(榊オリジナル)

岩手県葛巻町森林組合さんとのコラボレーションです。使いみちの難しい端材が、家具をつくるパネル板として生まれ変わりました。

稚内珪藻頁岩を用いた塗り壁材(榊オリジナル)

自然素材研究所さんとのコラボレーションです。「嘘のない材料を」と、調湿性能を研究し続けた吉田所長の作った本物の材料です。

パッシブシステムの利用

太陽光発電のように、機械設備を用いて能動的(アクティブ)に太陽エネルギーを取り入れる建築手法をアクティブソーラーと呼びます。

反対に、庇の長さを調整して窓から冬の日射を取り込むような、機械設備を極力用いない受動的(パッシブ)な手法のことをパッシブソーラーと呼びます。

パッシブソーラーシステムは、簡単な機械設備を用いて、太陽熱利用や換気運転を行う仕組みです。

屋外の新鮮空気を取り入れたり、室内空気を循環させて結露を抑えたり、数種の運転パターンがあります。冬には太陽熱を利用した床下暖房を、夏には屋根排熱を行います。小さなエネルギーで家の中の温度差を小さくする効果があるため、吹き抜けや勾配天井などの開放的なプランの場合には、大変おすすめです。

榊住建では、環境創機のシステム「そよ風」と、自社開発した「SSソーラー」の2つのパッシブソーラーシステムをご提案しています。

また、太陽エネルギーの利用はありませんが、基礎内断熱の家と相性がよい「室内空気循環システム」もお勧めしています。
(詳しくは、カタログや現場で実物を見ていただきながらご説明します。)

断熱/気密性能

建物の断熱性能は、UA値0.46前後を基準とし(この数値が全てではありません)、性能が一棟ごとに数値で分かる温熱計算を

行っています。(室温や光熱費の目安をシミュレーションソフトを用いて算出しています。)

ただし、家全体の隙間が大きいと、折角の断熱性能が極端に落ちてしまいます。そこで、配管の外壁貫通部やコンセントボックスの裏側等、気密性能を高めるための細かい現場施工を行っています。そして、気密測定の実施により性能値を確認しながら日々改善しています。
また、結露防止については、理論計算に基づいて、屋根や外壁の材料構成を決定しています。実際の温湿度測定も行い、検証しています。

本当のバリアフリー

バリアフリーというと、床段差を無くすと共に、「いざという時のために、最初から手摺をつけておこう。」という考え方が、一般的だと思います。しかし実際にはその不自由の状況によっても、必要となる手摺の位置や向きは異なります。

必要な時に、必要な場所に手摺等を付けられる「備えがある」ことが、本当のバリアフリーなのかもしれません。

「必要のないうちは、それに頼らない。」という考え方も、健康の維持には大切です。室内壁の下地で必要となりそうな部分に

予め合板を貼っておくことで、将来的に手摺や家具の転倒防止金物などが、簡単にしっかりと取付けできます。