高額査定のコツ。

 

お片づけの仕事をしていると、お客様から

「これもう使ってないから処分したいんだけど、

もったいないからどなたか欲しい方いらっしゃらないかしら?」

と聞かれることがよくあります。

 

マダム神木咲の父は骨董商であります。

しかしながら遠方にて商売をしておりますので、すぐに駆けつけて査定〜

とまでは行きませんが、お客様の申し出があれば、

だいたいいくらくらいで引き取ってもらえるかを聞くことは出来ます。

 

(※リサイクルショップとはまたシステムが違うので、家電や古着とはまた別の話です。)

 

ただですね〜

最近は骨董業界も景気が悪く、一時期の何でも鑑定団ブームも下火になり、

ニワカの冷やかしが減って、骨董市に来るお客さんも財布のひもがかたくなっているようです。

また、バブルで一花咲かせた団塊の世代が年金時代に突入したこともあり、

高額な取引がだいぶ減ってきているそうです。

 

断捨離ブームもあってか、

モノを手放す方は増えても、

それを買う方が圧倒的に少なくなり、需要と供給のバランスが崩れてきています。

 

なので、

これは高額買い取りしてもらえるだろうと思っていた高級家具や陶器、豪華絢爛な着物は、

戦後のものはたいてい二束三文にしかならないモノがほとんどです。

 

なぜなら・・・需要がないからです。

 

そういうモノが好きな人は、たいてい同じようなものを既に持っています。

骨董というのは価値観で成り立つ商売ですから、

欲しがる人がいなければいくら良いものでも売れません。

中古の高額商品をわざわざ定価で欲しがる人が残念ながらいないので、

安く売るしかありません。

 

だいたい処分する時点で既にかさばっているものは十把一絡げで安く買いたたかれてしまいます。

十把一絡げでもいいのなら話は別ですけど。

 

ただし、

よほどレアなもの、マニアックなものは、すぐに買い手はつきませんが、欲しがる人が必ずいます。

仏像も意外と高額取引されます。(ただし量産品・海外品は除く)

正規品のブランド品や貴金属はそれでも安定して「そこそこ」の買い取り額がつきます。

 

あと、明治時代や江戸時代以前のものとなると話は別です。

100年経てば着物も一気にビンテージになります。

ただし、保存状態の良いものに限ります。

 

何でもそうです。

箱、証明書、説明書、付属品等々、きれいに保存してあれば査定額はアップします。

100年くらい寝かすつもりで、虫干しを怠らず、きちっと保存管理が出来れば、

きっと高額査定してもらえるかと。

ただし、百年後の骨董業界事情はマダムも保証できません笑┐(´〜` ; )┌

 

骨董(中古品)の査定の基準はあくまでも

当時いくらで買ったかではなく、 「今」欲しがっている人がいるかいないかなのです。

 

なので、

結局、家もそうなんですけど、たいていのものは中古になったとたん

価値は暴落すると思っていた方がよいと思います。

この新鮮刺身文化の日本という国で、中古品に価値を見いだせる人はマイノリティなのかもしれません。

 

 

 

例えば結婚式の引き出物でもらったような5脚セットの食器の一つが欠けてしまったら、

迷わず捨てましょう。

よほどのアンティークものでない限り、後生大事にとっておいても、

あなたに何の利益ももたらしません。