「音楽室のある家」 気密測定&勉強会

職人さんたちと榊住建スタッフによる、気密測定&現場勉強会を行いました。

先ずは気密測定。

今回は建物内に下地板が張られた状態(仕上げがされていない状態)で測定を行いました。

ドアや窓は全て施錠し、ダクトや配管は穴のみを塞ぎます。

この状態で試験装置により、建物内の空気を外部へ通気して建物内を減圧させます。

このときの建物内外の圧力差と通気量から、隙間相当面積c㎡/㎡(C値)を求めることができます。

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気になる結果は・・・・・ C値:1.37c㎡/㎡ でした。

たてよこ1m×1mの面積あたりに、たてよこ1.17cm×1.17cmの穴が開いているのと同じ状態です。

高気密住宅のC値基準は、2.0c㎡/㎡以下 と言われています。

本来は建物内を仕上げた状態で測定を行いますので、仕上げの状態であればもう少し測定値が低くなると予想できます。

まずまずの結果だったのではないでしょうか?・・・と思います。

測定後、さらなる向上に向けて職人さんたちと話し合いをしました。

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そもそも住宅の気密化はどうして必要なのでしょうか?

 

①健康で快適な室内居住環境を実現するため

 気密性を高めると隙間からの空気の出入りが少なくなるので、冷暖房が少なくて済み、室内の温度差も小さくなります。

②計画的な換気をするため

 気密性が低い建物は知らないうちにあちこちの隙間から空気が出入りしています。この隙間からの換気量は季節や風の強さによって

 相当変わるのでコントロールすることができません。室内で発生する臭いや湿気、汚れた空気を室外へ排出して換気をコントロール

 することは健康的な環境を保つために大切なことです。

③壁内の結露防止のため

 建物の室内側に隙間があり、壁内に空気が入り込むと結露が生じやすくなります。壁内結露は、断熱材を濡らしその効果は著しく減少し、

 木材を腐食させ、さらにはカビなどの発生の原因となります。室内側の気密は非常に大切です。

④熱損失を少なくする

 建物の気密性が低いと、隙間からの換気量が多くなり、それだけ逃げる熱も多くなります。

 断熱材だけをいくら厚くしても断熱層内に空気を侵入させると断熱効果は著しく減少します。

 

これからの向上のためには、われわれスタッフや職人さんたちのさらなる意識の向上が必要です。

住宅の気密化の必要性や大切さを、家づくりに携わる全ての人が共有する必要があると思います。

 

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