村樫石灰工業さんの見学に行きました! ~社内研修~

先日、社内研修で栃木佐野市にある村樫石灰工業さんに見学に行ってきました!

しっくいは、石灰とのりとスサというシンプルな自然素材でできています。

弊社が制作する家では、室内壁と天井は村樫のしっくいを利用しています。

村樫石灰工業株式会社がある栃木県佐野市葛地区は、石灰石の鉱床が広がっています。
石灰に関する会社が10数社とありました。

石灰石鉱山の採掘場では、石灰石(CaCO3)とマグネシウムを含んだドロマイト(CaCO3・MgCO3)を採掘をしていました。
ドロマイトは、主に肥料に使われるそうです。

採掘場近くには、石灰石を焼く炉(釜)があります。

岩塩を加えて粉砕した石灰石を約1000°程で焼くことで、より白くひび割れにも強いしっくいになるそうです。
焼成をすることで石灰石(CaCO3)は、生石灰(CaO)+二酸化炭素(CO2)に変わります。

炉の中の様子
(一酸化炭素に注意してくださいということで、あまりのぞき込めませんでした?)

工場は、石灰石の粉で白くなっていました。

本社に戻って、実験を行いました。
生石灰(CaO)は、水をかけてしばらくすると発熱します。
90°くらいになる頃には、粉々に。
生石灰に水をかけることで、CaO+H2O→Ca(OH2)の化学反応で、消石灰ができあがります。
消石灰がしっくいの主原料となります。

消石灰を得る工程は、①水をかけて粉末する乾式消化と②多量の水を入れてクリーム状にする湿式消化があり、
今回は、乾式消化の制作の工場は稼働していなかったため見られませんでしたが、
湿式の練りしっくいの製造過程は見ることができました。

壁に塗られたしっくいはCO2を吸収して、再度石灰化します。
Ca(OH2)+CO2 → CaCO3 + H2O

今回の研修では、しっくいを製造する過程を確認できました。
村樫石灰工業さん、快く研修をさせていただきありがとうございました。
しっくいは、強アルカリ性のため、壁に付着したウィルスや菌を殺菌してくれます。
静電気も発生しないのでほこりが付着しにくく綺麗な状態が長年保つことができ、
いいことずくめです。

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